設置目的と沿革
データサイエンス教育研究推進センター(以下、本センター)は、全学的な数理・データサイエンス教育の推進と地域ニーズに対応した実学志向の教育コンテンツの開発を目的に、平成31年4月に小白川キャンパスに設置されました。令和2年度からはデータサイエンス教育研究推進本部の設置に伴い、本センターはその傘下に入る形で全学のデータサイエンス教育の支援や地域企業・自治体との連携等を行っています。本センターの主な業務は次の通りです:(1)数理・データサイエンス教育に関すること、(2)実学志向の実習のための地域企業・自治体等との連携に関すること、(3)カリキュラム・教材開発に関すること、(4)その他データサイエンス教育研究推進に関すること。
組織構成
本センターは、データサイエンス教育研究推進本部長が指名するセンター長と、センター長が指名する副センター長および本学教員の中から部局長の了解を得てセンター長が委嘱する協力教員で構成されます。
本センターは以下の3部門により、事業を実施しています。
● 教育部門:学内教育及びデータサイエンスマイスター制度の運営
● 地域連携部門:地域企業や大学コンソーシアム・FDネットワークとの連携
● カリキュラム・教材開発部門:学内外の組織と連携したカリキュラム・教材開発
取組概要
(1)文部科学省による平成31年度 共通政策課題(数理及びデータサイエンスに係る教育強化)の協力校に申請し、「実学志向のデータサイエンス教育を推進する山形大学データサイエンス教育研究推進センター」が採択され、令和3年度までの事業を実施しました。
- データサイエンスマイスター制度(データサイエンスに関連する一連の授業により履修プログラムを構成し、一定以上の成績を収めた履修者をデータサイエンスマイスターとして認定)を令和2年度から開始した。
- データサイエンスCafé(データサイエンスに関連するテーマのプレゼンを行い、テーマに興味を持つ社会人・教員・学生の交流会)を合計27回開催した。
- データサイエンススタディセッション(社会人と学生のスキルアップを目指した合同自主学習会)を山形県内企業5社と、合計7回開催した。
- 地域企業及び自治体からのデータサイエンスに係る学術相談を2件実施した。
- 大学コンソーシアム・FDネットワークつばさ加盟校にデータサイエンス教育に関する情報を提供し、学習カリキュラム・オンライン教材の開発を行った。
(2)文部科学省による令和4年度 共通政策課題分(数理・データサイエンス・AI教育強化分)の特定分野校(理工農学)に申請し、「産学官連携による実社会のデータを用いたデータサイエンス教育」が採択され、令和9年度まで事業が継続的・発展的に実施します。